ちゃたろう —戦いの記録—

飼っている猫が突然死にかけ、そして救われた話

#36 8/18(金) 1回目の通院(続き)

病院の帰りの車の中では、ケースから出してちゃたろうを自由にさせた。

 


この時になってようやく後部座席をフラットにできる機能があったことを思い出した。

全く使ってない機能だった……

 

病院ではおしっこを我慢してしまうとのことで、車に着いたらすぐにおしっこをした(簡易トイレを持っていって正解だった)

車の中を自由に歩き回るのはこれが初めてとなる。かなり面白かったようで、活動性があった。

ただし高速道路は苦手らしい。景色の流れる速さがダメなのか、大きな音がダメなのか。

 

1回目の通院が無事に完了したので、かかりつけの先生に無事に退院し順調に回復している事を伝えた。

喜んでくれていたし、TBILが1ポイント台まで下がったことに驚いていたようだった。

 

 

■薬の投与について

ちゃたろうが薬を完全に見抜くようになってしまった

先生に教えてもらったカプセルとオブラートはまだ準備できてないので、薬をそのままMediballに詰め込む作戦だ。

 

しかし、ちゃたろうはMediballを少しずつ慎重に食べ進め、薬が出てきた瞬間に食べるをやめてしまう

その後は一切食べてくれない。見向きもしない。

ここまでいくと、何が何でも薬を口にしないという、力強いメッセージを感じる。

 

薬は必ず飲ませて欲しいとのことなのに、これは参った。

#35 8/18(金) 退院後はじめての通院

■退院翌日(8/17)の状況

1日の大半をお気に入りの椅子の上で昼寝か毛繕いしている。

夜になると少しだけ活動する感じ。

元気が良い……とはいえない状態だ。

 

4種の薬は大好物のとろーりシーバに混ぜるも、少し残してしまった。

薬という名の異物が入っていることにどうやら気付き始めたようだ。

薬は確実に飲ませる必要があるので、このように残されてしまうと厳しい。残った分を他の食事に混ぜるも当然食べてはくれなかった。

 

うんちは2回した。

おしっこの量が多いのが気になる。

 

 

■8/18(金) 1回目の通院

退院から2日後。

 

主な実施項目: 身体検査血液検査点滴(注射)

 

黄疸(TBIL)とPCV(貧血)の数値

TBIL = 1.6

PCV = 22

 

食欲と元気はないものの、改善傾向で一安心。

 

 

脱水症状ぎみ、という指摘を受けた。

どうやら退院時から少々脱水ぎみだったとのこと。

ステロイドの副作用でおしっこがたくさん出てしまい、飲んだ水の量と収支が合わないのが原因

元気がない、食欲がないのも脱水症状が原因の可能性もある(もちろん長い入院生活の疲れもある)

 

元気と食欲が回復しないようなら点滴が必要と言われた。

2日に1回が目安となり、注射で一時的に貯めておき、徐々に浸透するタイプが良いと。

これはわざわざこの病院に来ずとも、かかりつけの病院で実施して貰えばOKとのことだ。

食欲と元気が回復すれば不要なので、この週末は様子見となった。

 

薬の投与について相談した。

昨日、大好物に混ぜても薬を避けるように残してしまったからだ。

 

オブラートかカプセルに包んでから、MediBallなどに入れるのが良いと勧められた。

匂いで薬の判別をしているので、一旦オブラートなりカプセルで匂いをシャットアウトさせてしまう作戦だ。

オブラートはセルロース、カプセルはゼラチンが成分のもので、人間用でもOKとのこと。

 

薬は小さな粒状だが、粉々にしてふりかけのようにして与えたいと相談したところ、粉々にしてしまうとロスがあるので、なるべくなら粒状のままあげて欲しいと言われてしまった。

 

今回からステロイドの量は減るようだ。

そして食欲増進剤(塗り薬)が処方された

一番良いのはご飯をしっかり食べて元気になることだから。

 

初めての通院の費用は45,620円だった。

入院費用で金銭感覚が麻痺しているものの、なかなかに高額だ。

毎回このくらいを目安にしておいた方がいいだろう。

 

次回の通院は、1週間後の 8/25(金)となった。

といっても、この週末で食欲と元気が回復しないようなら、点滴を打つ必要があるので、こちらの病院なりかかりつけに行く必要がある。

#34 【補足編】おまけ画像について

たまに投稿の最後に「おまけ画像」なるコーナーがあったのを、みなさんお気づきでしょうか?

徐々にピースが埋まっていき、前回の投稿で遂に1枚の写真が完成したアレです。

可愛らしいちゃたろうのドアップ画像が出てきましたね。

 

これは一体何だったのかというと……

 

ちゃたろうが死にかけ、そして助かったことは様々な要因がタイミングよく揃ったからだと今でも思ってます。

これらのピースが1つでも欠けていたら、ちゃたろうは助かってなかったでしょう。

 

そんなわけで、投稿の中で重要なイベントがあるたびにピースを当てはめていったわけです。最初は真っ白でした。

そして前回の退院で無事にピースは全部埋まり、ちゃたろうの元気な画像が完成したというわけです。

とまあ、パズルのピースに見立てていたコーナーだったわけですね。

 

さて、謎は解き明かされたことだし、次回からは「ちゃたろうが家に帰ってきた&通院編」が始まります。

投稿では触れることがあまりないかもしれませんが、退院してからも悩みと心配は尽きませんでした。

退院してから数日は、容態が急変したらどうしようという不安に悩まされていましたね。来ることのない最悪の未来をひたすら心配していたような感じです。

「もう大丈夫でしょう」という先生のお墨付きをもらうまでは、なかなかね……

 

さて、戦いの記録はもう少しだけ続きます。

更新ペースは緩やかですが、お付き合いいただければと思います。

今回ので「おまけ画像」の存在が気になってしまった人は、是非とも#1のプロローグから読み直してもらえると嬉しいです。

 

#33 8/16(水) 退院

遂にちゃたろうの退院の日がやってきた。

 

キャリーケースへ

 

ちゃたろうは久しぶりのキャリーケースへ。
2週間近くの入院だったが、なんとキャリーケースは病院が預かってくれていた。

おかげで退院の日にキャリーケースを持っていくのを忘れるという悲劇を回避できた。

 

どうぶつの総合病院に連れて行った時の死にかけの状態を考えると、元気な姿で戻ってくることは信じられないくらいだ。

 

本日の黄疸(TBIL)と貧血(PCV)の数値は

 

TBIL=2.1

PCV=18

 

食べてはいるが体重が増えないのが気になるとのこと(体重平均の1.5倍は食べる)

 

薬は4種類(抗生剤x2、ステロイド、筋力補助)を家で与える必要がある。

粉にしているので、MediBallという投薬だんごに入れて与えると良いとのアドバイスを受けた。

これでご飯と一緒に薬を与えることができる。

 

抜糸もしたとのこと。

お腹の毛がごっそり刈られている

痩せてしまっていることもあって、なかなかに痛々しい姿だ。

傷口は塞がっているが、毛繕いで舐めないように注意とのことだ。

 

少し分かりづらいが、お腹の毛がごっそりない写真がこちら(家に帰ってきてからすぐにお気に入りの椅子で寝ている様子を激写)

お腹の毛がごっそりない

 

退院後、1回目の通院は明後日となった。

 

そして入院費用の支払いとなる。

8/10に138万円ほどの支払いをしている

本日は8/10から今日までの分の支払いとなる。

 

お値段は、19万7100円

 

どうぶつの総合病院さんへの入院から退院までの総額は、

 

158万3410円

 

となった。

 

先生への質問と回答をメモしておく。

 

Q.食事はどうすれば? 低脂肪のものが良いと以前言われたが教えて欲しい

療法食を与える

入院中はアイディーを食べていた

 

 

Q.胆管の拡張が治らないことの影響は? また治るまでにどのくらいかかるか?

特になし

治るまでは数年単位となる

 

 

輸血を提供してくれたスタッフさんに重ね重ねお礼を伝えて欲しいとお願いしておいた。

 

さて、帰ってきてからのちゃたろうの状態を書いておく。

  • 食欲があり、水もよく飲む
  • うんちは綺麗な一本グソをした(今まで見たことがない)
  • 全然吐かない
  • 帰ってきてすぐにしたのはトイレ
  • 家の中をとにかく歩き回る
  • いつも乗っていたケースの上に乗ることができなかった(ジャンプ失敗)
  • 撫でてもゴロゴロはまだ言わない

 

ここ2年近くは吐くことが当たり前だったのに、全く吐く素振りがない。

まるで体を新しく取り替えたような感触を受けた。

あるいは10歳くらい若返ったか。

頻繁に吐いていたのは、徐々に胆管が詰まっていたからだったのかもしれない。

 

運動能力と体力が落ちてしまっているのか、いつも乗っていたケースに乗ることができない姿は可哀想だった。

ジャンプ失敗する姿を初めて見たかもしれない。

 

 

【今日のまとめ】

  • 退院
  • 薬は4種

 

 

おまけ画像

完成



 

 

side: ちゃたろう

みなさん、お久しぶりニャ。

あまりにも久しぶりすぎて、ボクが主役であることを忘れちゃってる人もいるんじゃないかニャ?

 

というわけで、無事に退院することができたのニャ。

わあ、パチパチパチパチ♪

 

随分と痩せてしまったし、お腹・あご・腕の毛がなくなってしまったのニャ……

手も黄色く汚れてしまってるのニャ。何なのにゃこれは……

 

でも、すっかり元気になったのでこれから時間をかけて回復していくニャ。

主人はボクに良いものを食べさせればいいのニャ。

頑張ったご褒美に、昔大好物だったものが食べたいニャ。食べたいのニャ!

 

主人を含め、家族のみんなには心配をかけてしまったのニャ。

共に戦ってくれて本当にありがとうなのニャ。

 

無事に退院はしたものの、通院がしばらく続くので、お話はもう少しだけ続くのニャ。

まだまだよろしくお願いしますなのニャ。

 

#32 8/15(火) 退院が決定

今日は退院決定の連絡が先生からある予定だ。

今日中には連絡をするとのことだったが、待てども待てども連絡は来ず……

 

とうとう19時半を過ぎてしまったので、明日の退院は無理かもしれない。

いや、もしかすると、ちゃたろうの容態がまた悪化したのかもしれない……

などと思っていると、先生から連絡があった。

 

先ずはいつもの黄疸(TBIL)と貧血(PCV)の数値について。

 

TBIL = 2.1

PCV = 18

 

TBILは更に改善傾向となった。

 

食欲がかなりあり、今夜から鼻のチューブを外すとのこと(今まではこのチューブから食事を流し込んでいた)

手術で切ったお腹の抜糸も行うようだ。

 

そして……

明日の退院が決定した。

 

退院後は内科にバトンタッチとなる。戻ると言ったほうが適切か。

そして通院は必要になるとのこと。

 

胆管内のゼリー状のものだが、かなり減ったようだ。

ステロイドで炎症を抑えつつ、上手く流せたのだ。

 

胆管出口の詰まりに関しては不明

画像ではハッキリと見ることができなかったようだ。

ただし、現在のTBILの改善傾向を考えれば、致命的な詰まりにはなってないだろうとの判断。

今は安心しつつ、当面は様子見となる。

 

胆管の拡張はまだ戻ってない

幅が2〜3mmの胆管に7.4mmの巨大な胆石が詰まっていたことで広がってしまったのだ。

胆石を取り除いてもすぐには戻らないと言われていたが、いつ戻るものなのだろうか。

残念ながらこの日は聞きそびれてしまった。

 

退院後、家では薬を飲ませる必要がある。

現在は粉状小さな粒状の薬を与えており、ちゅ〜るに混ぜることで上手く与えられているみたいなので、同じ戦法を使いたいと思う。

ステロイドはしばらく使う必要があり、いつ減らし、やめるかは今後の課題となった。

なるべくなら早めに切り上げたいとのことだ。

 

いよいよ、ちゃたろうが元気な姿で帰ってくるんだなと。

いつ死んでもおかしくなかった状態。

かかりつけ医からは明日までもたないかもしれないとさえ言われていた。

そんなちゃたろうが元気な姿で戻ってきてくれるのだ。

 

約2週間の戦い。

展開があまりにも早いので、1日が短く感じることがほとんどだった。

しかし心配事が増えると1日は非常に長く感じた。

そんな不思議な時間の流れの2週間だった。

 

明日、ちゃたろうが帰ってくる。

本当に楽しみだ。

 

【今日のまとめ】

  • 明日の退院が決定
  • TBILは改善が続く
  • 胆管内のゼリー状のものはかなり減った
  • 胆管の拡張はまだ戻らず

 

#31 8/14(月) 退院の話が出た

担当の先生から連絡があった。

昨日は日曜で先生がお休みのため、今日は2日分の数値の報告となる。

 

13(日)

TBIL = 2.9

PCV = 18

 

14(月)

TBIL = 2.4

PCV = 17

 

現在はステロイドなど内服薬での治療を継続中。

問題視されていた胆管出口の詰まりに関しては、明日画像解析班に出してみるとのこと。

ここ数日のTBILの大幅な改善を見ると、スムーズに流れている可能性は高そうだ。

 

そして今日一番の嬉しいお知らせが。

いや、入院して以来一番の嬉しいお知らせかもしれない。

 

退院の話が出た

 

この病院にちゃたろうを連れて行った時は、助かることが夢物語のように感じていた。

元気な姿で退院することが、とうとう現実のものになろうとしている。

 

退院は早ければ、16(水)か17(木)の予定だそうだ。

対応がとにかく早いこの病院の特性を考えれば、16日の可能性が高いだろう。

 

退院後しばらくは通院の必要があるようだが、家に帰ってきてくれるなら何よりだ。

 

 

【今日のまとめ】

 

#30 8/13(日) 元気な姿

ここ2日間、ちゃたろうの状態が良さそうなので、みんなで面会へ行くことにした。

 

元気になってきた

 

前回の元気がなかった面会から、大幅に変わっていたことを先ずはピックアップしたい。

 

  • 個室ではなく一般的なケージに移動していた
  • 点滴なし

 

この2つはとにかく嬉しい。

 

退院に向かって着実に進んでいる感じがする。

特に点滴が外れたということは、ご飯をしっかり食べているということだ。

なんとなくゴールはもう目前のような気がしてきた

 

ちゃたろうの状態としては、

  • かなり元気
  • グイグイと自分から頭を押し付けてくる
  • 表情も良い
  • 食欲もあり、うんちもしたとのこと

 

日曜なのでTBILとPCVの数値の報告は無いが、かなり良いことが期待できる。

数値など見なくても、ちゃたろうを見れば元気なことが分かるのだ。

 

面会でこんな元気なちゃたろうを見るのは初めてだった

家族も大喜びし、安心することができた。

 

【今日のまとめ】

  • かなり元気
  • 点滴が外れた