ちゃたろう —戦いの記録—

飼っている猫が突然死にかけ、そして救われた話

#10 7/28(金) どうぶつの総合病院へ(前編)

 

今日から病院が変わるので、ここまでの出来事をまとめたいと思う。

  1. 食欲廃絶が2日続き、吐く回数も異常なので、かかりつけの動物病院に相談
  2. 点滴入院
  3. 血液検査の結果は異常無いものの、食欲が一向に回復しない
  4. かかりつけ医は原因不明とし、大きい病院での診察を勧める
  5. 退院予定日の朝から容態が急変。目に黄疸が出現し、ヨダレは垂れっぱなしの状態
  6. 最悪の場合は退院翌日に行く病院までもたないかもしれないと伝えられる
  7. 変わり果てた姿での退院

 

それでは本編の始まり、始まり。

 

 

目を覚ましてすぐにやったことは、ちゃたろうを探すことだった。

昨日の夜と同じように一番離れた部屋の隅っこにうずくまっていた。

動きも反応も全くないので、恐る恐る撫でてみると、か弱いながらも反応を見せてくれた。


……良かった。


今日行くのは『どうぶつの総合病院』という病院で、埼玉県の川口にある。


事前に調べた情報をまとめると、

  • かかりつけの動物病院で手に負えなくなった犬と猫が行く、最後の砦的な病院
  • 高額だが腕と設備は最高レベル
  • ここでダメならダメだろう

という心強い情報を発見した。


きっとここならなんとかしてくれるのではないかと、藁にもすがる思いだった。

家から車で1時間近くはかかるので、夏休み中の小学生の子供2人に同行してもらうことにした。


私1人では、運転中ちゃたろうに何かあっても対処できないからだ。

後部座席の真ん中にちゃたろうが入ったキャリーバッグを乗せ、両脇には子供2人で挟み込むような形で乗ってもらった。

これで何かあってもすぐに対処できるだろう。

 


――思っていたよりも大きい病院だった。

建物の外観はグレーの部分が目立ち、あまり病院っぽく見えないな、というのが私のファーストインプレッションだ。


ちゃたろうは車の中では非常におとなしかったようだ。

もう動く気力もないのかもしれない。


キャリーバッグに入れる時も、いつもならすぐに脱走しようとして一苦労するのだが、今日は何の抵抗もなく入ってしまった。

そして軽い。骨と皮だけのようだ。

 

どうぶつの総合病院では、内科での診察となった。

担当の医師は若く、優しそうな感じだった。

そして話し方や説明がとにかく丁寧だ。


担当の医師に限らず、受付の女性の方も非常に丁寧だった。

丁寧な接客がこの病院のモットーなのかもしれない。


ちゃたろうの状態についてはかかりつけ医からデータがいってるとは思うものの、こちらでも1から説明させてもらった。


人は不安になると、とにかく話がしたくなるのだろう。

自分が、自分たちが、置かれている危機的な状況について語りたいのだ。


かかりつけ医では原因不明と判断されたことについて伝えると、「急性のものは原因が分からないことも非常に多い」とのこと。

まだ少ししか話してないが、この先生の言は非常に説得力があると感じた。


ちゃたろうの状態については、血液検査と超音波検査を実施の上、今までのデータとかかりつけ医の所見も併せて判断するとのことで、約3時間の待ちとなった。


子供たちもいることだし、待ち時間は近くのイオンモールに行くことにした(先生からご飯を食べられそうなところを聞いた)


イオンモールでの話は書く必要がないので省いてしまい、3時間後に時を進めることにしよう。

 

■おまけ画像

(真っ白い画像です)